令和元年度会長挨拶

  研究・研修活動は,教頭会にとって調査要請活動と並ぶ大きな柱の活動です。「学校教育の課題解決に努める」「副校長・教頭の職務内容や職務機能を追求する」「研究成果を政策提言に生かす」を基本方針として,教頭として何が求められ,どう対処するか,協働してその力量を高めるべく実践的な研究を継続的に推進してきました。
 石川県公立小中学校教頭会は,全国統一研究主題「豊かな人間性と創造性を育み 未来を拓く学校教育」を掲げた第11期3年目の年として,全国公立学校教頭会や東海・北陸地区公立学校教頭会と連携して研究を推進してきました。先行き不透明で変化の激しいこれからの社会に生きる子供たちに求められることは,他者に共感できる感性や思いやりをもって多様性を受容すること,自分の個性を生かしながら自ら考え行動し,他者と協働しながら新しいものを生み出すことや現状を打破することといった「豊かな人間性と創造性」です。キーワードとして,「自立・協働・創造」があげられており,子供たち一人一人が多様な個性・能力を伸ばし(自立),個人や社会の多様性を尊重し,共に支え合い高め合いながら(協働),新たな価値を創造していく(創造)ことのできる資質・能力の育成が求められています。
 8月に開催された第52回石川県公立小中学校教頭会研究大会 能美・小松大会は,能美市郡教頭会と小松市教頭会のすばらしいチームワークと企画運営力により,大成功のうちに終えることができました。3つの分科会で計6つの研究課題について活発な討議や有意義な情報交換がなされ,実り多い大会になったと実感しています。今年度の成果をもとに,来年度から始まる第12期1年目の研究をより深めるため,更なる研鑽を積み重ね専門性を高め合える石川県教頭会でありたいと思います。
 最後になりましたが,石川県公立小中学校教頭会の活動に多大なご指導・ご支援をいただきました石川県教育委員会をはじめ,各市町教育委員会,各教育事務所,石川県小中学校長会並びに各市町校長会,各教育関係諸団体の皆様に心より感謝申し上げますとともに,今後ともさらなるご支援を賜りますようお願い申し上げます